ねりま減災どっとこむ

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2006/レポート8
(取材報告)

光が丘第六小学校/宿泊訓練(9月23日16時00分〜24日8時00分

 2006年9月23〜24日にかけて、光が丘第六小学校において、児童・保護者・地域住民を対象とした宿泊訓練が行われました。
 事前に、光が丘第六小学校の児童・保護者には学校を通して夏休み前に、募集ちらしを配布高学年には、お手伝い募集のちらしも配布)され、地域住民には10日前くらいに対象世帯のポストに入れて訓練参加を呼びかけました。
 内容の詳細は実施要綱にあるとおりです(レポートは、1日目のみとなっています)。
<参加人数>
 スタッフ側(応援者を含む):総勢89名(うち小学生お手伝い9名)、宿泊者は20名程度。
 一般参加者:総勢147名(大人35名、子ども112名)、宿泊者総数は84名(大人6名、子ども78名)

避難拠点のメンバー集合/受付とビブス着用
備蓄庫から器具類を搬出
家庭科室で、子どもたちに料理も指南?(笑)
具がたっぷりで、かき混ぜるだけでも重労働の様子
震災時に一番困るトイレ。仮設トイレを
下水道マンホールの上に設置してみる
< 参考> 減災どっとこむ一番、困るのはトイレ
ところが困ったことに、下水のマンホールが見つからない。加えて、穴や溝には土が固まり、器具を差し込むことができない等、とても苦労
位置だけでも、近くの排水溝にペンキ等でマーキングをしておいたほうが良いという話が出てました。 穴に何かを人為的に詰めておく方法も良いかもしれません
水をビニール袋に入れ「投てき」の準備
投てきの的と、訓練用水消火器用の水詰めの水槽設置
受付の手順の確認
発電機を使って、バーナーで湯をわかす
体育館を仕切る。シートを置いてテープで貼ります。これで、通路も確保。今後は、このブロック単位で動きます(受付でブロック名が入ったリボンをもらいます) 受付開始。来た順に校庭で並んでもらって、受付が空いたら順に数人ずつ案内。案内は随所にいて、問い合わせにも対応
受付カード(今回の訓練用。本番時の内容とほぼ同じ)に、名前や性別、続柄、年齢、宿泊の有無等を世帯ごとに記入。それを持って、隣へ移動 受付カードを提出し、体育館でどのブロックに行くか、グループ単位でリボンをもらって、服に付けます。同時にスタッフは、ブロックごとに名前の一覧表を作成していき、全体の人数のバランスもチェックしながら仕分け
靴を入れる袋を受け取ったら、体育館に案内
ブロックにわかれシートを敷く。リーダーも選出
お茶のコップは、名前を書いて、
大事に使ってもらうという工夫も
起震車で大きな揺れを体験 >> 姿勢の取り方
<参考> 減災どっとこむ家具が、人を襲う?
投てき(ビニール袋に水を詰めて火に向かって投げる)
指導の一部を、校長先生がご担当♪
家でもスーパーの袋に水を入れて使えるね

消火器訓練−火は小さいうちなら、消せる!
近所のどこに消火器があったか、確認しておこう♪
<参考> 減災どっとこむ消防車も救急車も来ない?

子どもたちに大人気の手動のろ過機。順番待ちでした
煙はバニラの臭いつきでした。
でも本当の煙を吸ったら、一瞬で失神します。
大人気の、極旨カレー♪ 参加者のために、手間をかけ、材料にこだわって作られました。甘口と辛口があって、おかわり希望者続出でご飯は再炊出しになりました。ぴかイチ♪ 投光機が照らすなか、深夜工事のライブ♪ アコースティックギターで、自慢のハーモニーと口笛も。子どもたちも一緒に「I(あい) Love(らぶ) 練馬」を歌いました♪
心のあかりを灯す会深夜工事のコラボ♪ 
地震のときのダンゴムシのポーズをしたり、紙芝居を見たりしました >>本サイトの紹介ページ
「階段昇降担架」の試用。取っ手を下に押すと降りていきます。仮に階段途中で手を離しても、止まる仕組みです。でも、乗っている防災課Kさん、さすがに恐い?(笑)
ロープ取り扱い訓練
小さい子どもたちも、熱心にトライ♪ 集中力あり!

救命救急(人工呼吸と心臓マッサージ)と
AED(自動体外式除細動器)の講習

おやすみなさ〜い♪



お疲れさま♪
いい夢、見られたかな?
ビデオ「東京直下地震」を鑑賞
大人は警備に、翌日の朝食の仕込みにと大忙し!
お疲れさまでした♪(レポートはここまで)

【感 想】
 この訓練で特筆すべきは、5、6年生からお手伝いのスタッフを募集したことです。始めに応募してきたのは2人でしたが、10名近くに膨らみました。大人と同じビブスをつけて、体育館での設営、投てき作り、消火器の水詰め・運搬、配食、ランタン準備などをこなしたほか、自ら仕事を見つけて動く場面もみられ、随所で大活躍でした。拠点スタッフの大人の皆さんも、当然のことながら、慣れた手つきで淡々と仕事をこなしていらっしゃいました。
 また、学校の協力が、とても大きいように感じました。訓練準備から校長先生をはじめとする皆さんが一緒になって活動なさっていたこともそうですが、事前の児童・保護者への宿泊参加の呼びかけでは、たとえ低学年でも、ひとりで泊れる自信があるなら保護者が一緒でなくても構わない、という形をとられたとのことです。そのためか、参加者には大人より、小さな子どもが目立っていたほどでした。
 こういったそれほど広くない地域のなかでの防災訓練では、たとえ訓練であっても、参加者が「楽しめる」ことが大切になってきます。幼児も一緒に参加できた今回の訓練は、歌に芝居に食事にと、そのメニューからも主催者が参加者をもてなす気持ちがたくさん詰め込まれたものとなりました。参加者募集のちらしも効果的でした。きっと、みんな、来年も来たくなっちゃいますね♪ アンケート結果が楽しみです。
 涼しかったので、宿泊にもとても良い時期だったという印象でした。雨も降らず、天も皆さんの味方となってくれました。
※ 知らない人が子ども個人を識別できないように、あえて解像度を落としている写真があります。ご了承ください。

レポーター
秋山 真理(ねりま減災どっとこむ)

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