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2007/レポート6
(区防災計画担当課
からの情報提供)

新潟県川口町「『震度7の町』感謝と復興への祈念式典」レポート
10月14日14時00分〜16時15分

 新潟県中越地震(平成16年10月23日)からほぼ3年がたち、新潟県川口町では、本格的な復興に取り組み始めたことを区切りとして、復旧にあたって支援していただいた全国の方々に感謝をするイベントが、10月13〜22日までの10日間にわたり開催されました。
 >> 震災復興 おかげ様感謝デー! /新潟県川口町
 10月14日の「『震度7の町』感謝と復興への祈念式典」では、川口町より当時の支援に対して感謝状の贈呈とともに、体験報告、復興報告会、交流会が行われました。このなかで、練馬区に対しても感謝状を贈呈された旨をお知らせいただきましたので、ここにご報告をさせていただきます。>> 区ホームページでも、紹介されています。
 平成16年当時の川口町への区を中心とした支援については、多くの教訓とともに下記の形でまとめられています。区の職員や救援物資を提供してくれた事業者をはじめ、多くの方が支援に携わりました。
 >> 川口町支援報告書(pdfファイル)/練馬区(平成17年3月)

◇ 写真(1)
  「『震度7の町』感謝と復興への祈念式典」では、特に支援を熱心に行った自治体等に対して感謝状の贈呈がありました。練馬区をはじめ、長期に職員を派遣した横浜市、姉妹友好都市を締結し支援を行った狛江市、ライフライン復旧に尽力したライフライン関係機関、多くの義援金や援助物資を提供した自治体・団体・個人などが対象でした。
 区および区民や事業者といった皆さまを代表して、区長が川口町からの右の感謝状を受け取りました。

◇ 写真(2)〜(5) 川口町のようす
◇ 写真(6)(7)  柏崎市のようす

(1)いただいた感謝状
(2)町役場
(3)ふれあい市の横断幕
(4)ふれあい市屋台
(5)感謝のフラッグ大作戦
(6)仮設住宅
(7)柏崎駅前/復興ののぼり

 以下は、川口町のイベントに参加し、川口町と柏崎市を視察した防災計画担当課長によるレポートの抜粋です。

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◆ どの建物にも黄色い旗
 越後川口駅構内の地下通路の壁に、黄色いビニール製の旗が何枚も貼ってあった。そして、町を歩くと、どの建物にも黄色の旗が風になびいている。町役場、銀行、JA、歩道橋、公の施設、商店、工場、ガソリンスタンドなどにも黄色い旗があった。
 これは、「フラッグ大作戦」という参加イベントで、メッセージを書いて感謝の気持ちを表したもので、それぞれの持ち味を出しながら書かれてある。
◆ 東川口本町通り「よってげてぇ(「寄っていって」の意)ふれあい市」
 駅から5分ほど歩いた本町通りの「ふれあい市」の会場には、「あたたかいご支援ありがとうございました 新潟県川口町」の横断幕があり、多くの屋台が出ていた。
 今年7月の中越沖地震で被災された柏崎市や刈羽村の人々を招待し、熊汁や焼きおにぎりを無料で配り、交流をしていた。岡村町長も試食(当時は星野町長)。このほか、町の各所でさまざまなイベントがあった。
◆ 「震度7の町」感謝と復興への祈念式典(於:生涯学習センター)
 小学校の体育館程度の広さの会場。感謝状を贈呈される自治体・団体・個人、町議会議員などが出席。贈呈式後、姉妹都市提携を結んでいる狛江市副市長からの感謝のことば、派遣職員等の体験報告や復旧・復興報告があったが、各人が熱のこもったお話をされ、予定時間を約40分も超過。土木関係の復旧に従事し約1年間派遣された横浜市職員の苦労した話、田麦山小学校長としての被災体験、地域をまとめながら避難生活を送り、復興のための組織づくりを行っている東川口町長会長のお話など。
 交流会では、全町議会議員(10名)と数名の管理職員と懇談、高齢者の心のケアが課題。次々と、練馬区の迅速で積極的な支援活動への感謝のことばをいただいた。
◆ 柏崎市では…
 段差が残っている歩道、倒壊した建物の残骸など、被害のつめ跡は残っている。多くの市民の生活はほぼ回復。商店街はシャッターが閉じたままの商店も多く、仮設住宅生活も大変。これからの風雪が心配。

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 復興は、どの被災地でも時間がかかり、とても大変なものです。2重ローン、いえ、そればかりか今年起きた新潟県中越沖地震でまた被害を受けた方もいらっしゃいます。大きな地震がきたら、その地域は当分の間、安全というわけでは決してありません。また、こうした皆さまへの支援は継続がもっとも大切といえます。
 >> トピック/新潟県中越地震ニュース集

 日本は、大きな地震が繰り返しやってくる場所に位置していて、私たちが住む練馬区にも、近いうちに首都直下地震がくるといわれています。大地震に備えて、一人ひとりが死なない、ケガしない、困らないための取り組みが必要です。
 この記事を読んでいるいま、パソコンの画面から目を離して、あなたの周りを見渡してみてください。そこは安全な場所ですか? 落ちてくるもの、倒れてくるものはありませんか? もしあったら、置き場所を変えたり、家具の固定をなさってください。自分の方向に倒れてこないよう、向きを変えるというのも有効です。あなたの生命は、あなたしか守ることができません。週末には、ぜひ、ベットや布団のまわりを見回してチェックをしておきましょう。

編集/執筆
秋山 真理(ねりま減災どっとこむ)

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